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Mai, H. H.*; Duong, N. D.*; 小嶋 拓治
Radiation Physics and Chemistry, 69(5), p.439 - 444, 2004/04
被引用回数:21 パーセンタイル:77.78(Chemistry, Physical)放射線加工処理用実用線量計の使用を目的として、マラカイトグリーンまたは6GX-セトグロウシンを単独で0.11wt%含む厚さ約100mの2種の着色ポリ塩化ビニルフィルム(PVC)の特性を調べた。これらは、基本的には線量1-50kGyの範囲でCo 線照射により退色する。ともに、線量計の感度及び線量応答曲線の直線性は2.5%の抱水クロラール[CClCH(OH)]と0.15%のハイドロキノン[HOCHOH]の添加により改良できた。また、これにより、食品照射や医用品の滅菌工程の品質保証をカバーする1kGyまで下限を拡張できる。両PVCフィルムの線量応答は、25Cと比較して20-35Cでは一定だが、35-55Cでは温度係数(0.430.01)%/Cを持つ。照射前及び照射後60日間は線量計の特性は25Cで1%以内で安定である。
小嶋 拓治; 須永 博美; 瀧澤 春喜; 橘 宏行
JAERI-Conf 2000-001, p.310 - 313, 2000/03
3-45MeV/amuイオンビームの0.005~200kGyの線量測定を目的として、低LET放射線(Co-線またはMeV電子線)について応答特性を既に明らかにした、アラニン、三酢酸セルロース(CTA)等厚さ10-200mのフィルム線量計の応用を行った。まず、ファラデーカップ(FC)を用いたフルエンス測定値の精度を、フルエンスの均一な照射場における熱量計との同時計測により評価した。この結果、数nA/cmレベルで両者の比は1.022%でいずれのむイオンビームについてもよく一致した。次に、FC計測に基づき応答の直線性ある線量域でフィルム線量計を照射し、その応答を低LET放射線の場合と比較した。いずれの線量計も高LETになるに従い応答が徐々に低下する傾向をそれぞれ4%以内の精度で同様に示した。これから、低LET放射線で構成したこれらのフィルム線量計が、適当な補正を加えることによりイオンビームにも応用可能であることを明らかにした。
小島 拓治; 田中 隆一; 森田 洋右; 瀬口 忠男
Appl.Radiat.Isot., 37(6), p.517 - 520, 1986/00
DL-アラニン線量計に線量計としての多様性をもたせるため、媒体にポリマーを検討した。エチレン-プロピレンゴム,ポリエチレン及びポリスチレンを媒体に選び、10-310Gyの線量範囲のCo線について、ポリマー-アラニン線量計の特性を調べた。ポリマーの添加によって、プレドーズは若干増加したが、線量応答は添加しないものと変らず、またそのばらつきは小さい。80C以上の温度では、数日間で線量応答は減少したが、通常の環境下ではよい安定性を示すことがわかった。